2010年7月22日木曜日

運動選手の本分

柔道の山下泰裕・井上康生両氏がエルサレムでイスラエルとパレスチナの両方の子供を招いて合同の柔道教室を開いたという報道を見た。

井上康生はイギリスに指導者になるための勉強に行くと言う報道をずいぶん前に見て、柔道家が指導者になるのにどうしてイギリスに行かなければならないのだろうと思って以来、すっかり脳裏から消えていたが、日本の柔道家が柔道を教えながらパレスチナとイスラエルの和平に貢献しているのだと知って、とても感動した。

これこそ、運動選手が本領発揮しつつ、世の中に役立つと言う素晴らしい例であると思った。

最近の風潮として、その道で功成り名を遂げると、なぜだか政界に打って出る傾向がある。

「地球を覆うほどの愛」とか言うのは聞こえはいいかもしれないが、その実は何なのだろうか。

直接話を聞いたわけではないから、ものすごく崇高な政治的目的を掲げているのかもしれないけれど、運動選手は自らの得意分野でこそ本領を発揮できるという気がする。

そして、さらにがっかりするのは何をするのかがまったく見えてこない候補者に投票する人が何十万人もいる日本の国である。しっかりしようよ。

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