2010年5月27日木曜日

普天間問題--訓練地

もういい加減にして欲しい普天間問題。

どこまで沖縄の人たち、徳之島の人たち、そして国民を愚弄すれば気が済むのかといいたい。

とりあえず民主党と鳩山総理の急務は「5月末決着」。

そして5月末決着はいつの間にか「目指せ5月末合意」になっているし、聞こえてくるのは移転先は明記しないとか、小手先、口先の愚かな提案ばかり。

徳之島についても、結局官房長官が推進派と会談したまま放置。でも、日米合意には地名が明記されるとか。

この場合、賛成の人と話すのは最後で良いんじゃないだろうか。何はともあれ反対派の人と会って説明を尽くすのが筋ってもんじゃないでしょうか。

と言うよりも何よりも、日本全国に訓練地を分散させて沖縄県民の負担を軽減するというご立派な提案に関して、素人が何を言うかと言われそうだが、一つ提案させていただきたい。

分散させるなら、与党はまずご自分の選挙区に誘致してください。

それが正しいと信じているのだし、沖縄の方の負担軽減を第一に考えているのだし、どこよりも自分の選挙区の皆さんなら、自分たちが選んだ議員の選択を積極的に理解してくれることだろう。

と言うわけで、まずは総理、官房長官、副総理、幹事長といった幹部の皆さんから是非積極的に則りを示していただきたいです。

2010年5月13日木曜日

将たる者

毎回嘆息することばかり書いていて我ながら嫌になるが、「5月末」を連呼していた鳩山首相がとうとう「6月」を口にし始めた。

ここ数日、閣内からは5月決着論に異を唱える声が出てくるようになってきていた。

曰く
5月までに決着することが重要ではない。内容が重要である。
とか
自民党だって13年掛かったんだから、手品みたいにできるわけがない
とか何とか…

誰も5月なんて言っていなかった。沖縄もアメリカも国民も。
言っていたのは総理自身だ。

大事なことだ。拙速にやって良いことは何もない。どういう考えから5月末と連呼していたのか凡人には見当も付かないけれど、ふか~~~い考えがあってそう言っていたのだろうと思っていたら(思っていなかったけれど)、実は深い考えも腹案も勝算も見込みも、何もなかったようだ。

そして今日になって、こうなってしまったことについては何も述べず、当たり前のように「できなければ6月に入ってもやる」みたいな決意表明をしているようだ。

この人の言葉は嫌悪感を覚えるほど軽い。

そして、こういう右往左往を見ていてある昔の逸話を思い出してしまった。

嘘か本当か知らないが、北条氏政が食事の時、ご飯に汁をかけて食べていたが、途中で汁がなくなってしまい、汁をつぎ足して食べているのを見て、父親の北条氏康が「飯の量に見合う汁の量も量れないのでは、とても一国を守ることはできないだろう」と嘆息したとか。そしてこの父親の不安は的中し、北条家は氏政の代で滅ぶことになる。

....

日本がこうならないことを祈るばかりだ。

2010年5月5日水曜日

唖然…

鳩山総理が沖縄に行った。

そのニュースを見ていたら、頭の中がNHKのどーも君みたいになってしまった。

その場の感情を激するままに書いても後悔するだけだと思って一晩頭を冷やしてみたが、一晩経っても気持ちに大した変化はないようだ。

普天間基地の問題に関しては、最初から総理の言っていることに現実味があるのか疑問に思っていた。そんなことができるのなら、自民党政権の時代にとっくにやっていたはずだ。できなかったから15年だか10年だか時間を掛けて、ようやくほんの少しだけ沖縄の人たちの負担軽減になる、そして米国が納得する現行案に落ち着いたのではないのか。

沖縄の人たちは現行案だって決して納得していなかったはずだ。でも、時間を掛けてやっとここまで来たのだから今回はこれで我慢するしかないと渋々自分を納得させていたのではないのか。

そのパンドラの箱を開けたのは誰か。

そうしたら、今になって、去年の衆議院選挙の応援演説で「最低でも県外」と言ったのは、党の公約ではなく、個人的な意見だった…って?

党の代表と言う立場の人が来て、選挙のための演説をしていったその言葉が党の見解ではないと誰が思うだろうか。

こうこうしますから、投票してくださいとお願いしているのだから、その「こうこう」は当選したときに実現すると思うのは当たり前のことではないのか。

それを今更「個人的な意見」って、ああた、それは詐欺でしょ。私、東大に合格するような優れた知能を持ち合わせないせいか、ものすごく混乱しております。

それと、3月だったか4月に入ってからだったか、通常のニュースに割り込む形で「岡田外相が現行案の修正案を米側に提示したと米紙が報道」って報道があって、そこから数日間、岡田外相も総理も「現行案はあり得ません」ってきっぱり言っていた記憶があるが、今総理が実現させようとしている現行案の修正案とその時の「あり得ない」現行案の修正案はどこが違うのだろうか。

場所は同じ。埋め立てかくい打ちかの違いがあるだけで、どう考えても現行案の修正案としか思えない。もちろん、今回のは「+徳之島」ではあるが、辺野古に基地ができることに変わりはない。

すると、「あり得ない」発言は何だったんだろうか。

あの時、岡田外相が米大使に提示したのはどういう案だったのだろうか。

あの時は現行案の修正案はあり得ない状態だったのだとすると、今の案(今の現行案の修正案)はその後に出てきた案ということになるのか。つまり、立案ほやほや? そんな検討する時間も十分取れていない案を沖縄の人たちや徳之島の人たちにぶつけている?

と言うわけで、頭の中がどーも君状態である。