2008年10月29日水曜日

自転車

小さいとき、自転車に乗ろうとすると親が神経質になった。危ないので普通の道を走ってはダメで、近くの中学校の校庭まで自転車を押していき、校庭で乗り回してまた押して歩いて帰ってきた。そのせいか、バランス感覚が悪いせいなのか、自転車に乗るのは得意ではない。

ただ、環境問題なんかを考えると、買い物なんかに行くのに一人で車に乗るのはどうだろうかという思いがある。メタボなお腹をどうにかするためにも、自転車に乗るのはいいことだという思いもある。

でも、少し前に道交法が変更になって、自転車は自転車通行可の標識のある舗道以外通行禁止になった。例外はあって、確か13歳以下と70歳以上はこの規則が免除されるが、とりあえず該当しない年齢なので自転車に乗ったら車道を走らなければならない。それが怖いので、自転車には乗っていない。

ところが、外を歩いていると、この規則はどこの国の規則?と思うほど、舗道は自転車のためのものになっている。そうやって自転車で堂々と舗道を走っている人のことが私は大嫌いだ。

まず、大昔から自転車で舗道を走行して人を追い越す場合は自転車を降りて押しながら追い越さなければならないことになっていたはずだが、そんなこと、誰もやっていない。

一番ムッとしたのが、音もなくすーっと後ろから抜かされて斜め前を横切られたときだ。駅前の舗道だったので多少は広めの舗道だが、それだけ人もたくさん歩いている賑やかな舗道だ。車道の車の往来も多いせいか、私は後ろから自転車がやってきたことにまったく気付かなかった。そこを後ろからすーっと抜かされてびっくりした。私が無邪気に少し斜めに足を出したらぶつかっていただろう。手を少し振っていたら、やや膨らみ気味の袖口が自転車のハンドルに引っかかって上着は破れていただろう。そう言う危うい距離と行動でその自転車は音もなく私を追い抜いていった。

二番目にムッとしたのは、舗道を歩いていたら正面からおばあさんが歩いてくるのが見えたときのことだ。そのまま歩いていくとおばあさんと正面衝突してしまうので、私は広い舗道を右によけた。そうすればおばあさんはそのままのペースで真っ直ぐ進んでいけると言うわけだが、今度はチリンチリンと背後から自転車のベルが聞こえた。振り返ると、女性が自転車に乗って進んでくるところだった。私が右に針路修正すると自分の前方をふさがれる形になるので、「そこのけそこのけ」という意味を込めてチリンチリン。

こういうのが一番不愉快になる自転車関連のムッとする体験だけれど、何もなくても、後ろからチリンチリンだけで追い越されるのは大っ嫌いな方だ。今回の道交法の改正でこういう思いを味合わなくて済むようになると期待していたが、そんな改正、誰も気にしていないようで、相変わらずチリンチリンされている。そう言うときは、いい年した女性や若者(不思議なことに、我が家の周辺ではいい年した男性は自転車に乗っていない)に、「あなたは13歳以下ですか?」「へ?違う?すると70歳以上なのですか?」「へ?違う?」「じゃ、何で舗道を走っているのですか?」聞きたくてうずうずしている。

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