2010年10月3日日曜日

ビデオを見ていない総理

我が国の総理は尖閣諸島近海で海上保安庁が撮影した中国漁船接触事故のビデオを見ていないと公の席で明言した。

そして今日の午後、ASEMの場を借りて日本の立場を説明するため、現地に向けて出発するそうだ。実際、数カ国との首脳会談も設定されているようだ。

しかし、現実に起きた出来事の生の映像を一度も見ないまま、外国の首脳に我が国の立場を説明するってあり得るのだろうか。映像がないならともかく、映像は確かにあるのだ。

他国の、友好的ではない国の首脳が、「それは、自分では一度も実際に見ていない、人の説明で聞いた事件の話を鵜呑みにしての主張なのか」と聞いてきたらなんて答えるのだろうか。

「いや、あれは国民に誤解を与えたり、失点につながる失言をしたりしないよう、慎重の上にも慎重を期すため、表向きそう発言したまでで」なんて答えようものなら、外交の世界はよく分からないが、「トラストミー」発言で有名な某・前首相以上に信頼が失墜することだろう。

情けないことである。

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