2010年10月7日木曜日

民主党が嫌いなわけ

私は立派な人間ではないが、立派ではないと自覚する分、自分に厳しく、他人に甘い基準を適用するよう努力している。

そうした人間の目から民主党を眺めると、その姿勢はイライラするほど真逆である。

野党時代、鳩山元総理は「秘書が資金の問題で逮捕されたら、私はバッジを外す」と言った。そのように与党である自民党を追求して、実際に議員辞職した議員もいたのだ。

ところが、与党になり、実際に秘書が逮捕されたら、どうだろう。バッジを外すどころか、正式に起訴され、裁判が終わった元秘書さえ、いつの間にか元通りに雇用されているらしい。

さらに、鳩山氏は総理の座を降りたとき、責任を取って次の選挙には出ないとおっしゃったが、その後、この発言を撤回。

代表戦ではあっちを支持すると言ったりこっちを支持すると言ったり、政治家って本当に信頼関係ではなく、損得勘定で結びついているんだな~としっかり納得させてくれた。

尖閣諸島の漁船衝突事件では、「中国の首相と腹を割って話ができる」と断言したとか。でも、オバマ大統領との関係は「Trust me」が徒となって大いにこじれたはず。ひいては日米関係さえおかしくなったままだ。
参院選で惨敗した民主党は、同じく参院選で自民党が惨敗した時は、「直近の民意」という言葉を振りかざして、反対のための反対を貫き、法案をことごとく否決し、日銀総裁もなかなか決まらなかった。しかし、今回は「直近の民意」は特に考慮しなくてもいいとなぜだか考えているようだ。

今の総理は、自分たちが野党時代にやったことをすっかり忘れ、総括もせず、今回の国会では野党の皆さんにご協力をお願いする、お願いしたらご協力いただけると考えているようだ。

今の総理は「知らない」「担当ではない」「見ていない」発言ばかり。それでいて、「やあやあ」廊下懇談は自慢げにぺらぺらとしゃべる。どうせしゃべるなら、自慢げに「領土問題はない、フジタの残る一人を早く釈放しろと言ってやりました」と言って欲しいところだが、どうやらフジタの社員については触れもしなかったようだ。

小沢氏、議員辞職も離党もせず、「秘密のベール」に包まれた「素人集団」の検察審議会の決定に毅然として対応するときっぱり宣言した。

民主党の皆さん、自分たちが野党だったとして、与党の自民党に強制起訴に追い込まれる議員が出てきたらなんと言ったのか、胸に手を当ててよーく考えてみよう。

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