2009年11月19日木曜日

ロメス

NHKの木曜ドラマ「ロメス」を見た。



ずっと熱心に見ていたわけではないので思い違いもあるかもしれないが、大体の粗筋が見えてきた。



男の子が心臓病で入院している。退院するには心臓を移植するしかない。その病院には長期入院中の様々な病気の子どもたちがいて仲がいい。



ドナーが現れ心臓がもらえることになったが、空港の誘導灯が停電によって点灯しなくなり、心臓を運んできた飛行機が空港に着陸できなくなり、その男の子は死んでしまった。



入院仲間の子どもたちも、男の子の姉も悲しんだ。



で、謝りに来た空港の幹部にも偶然にも同じ病院に同じ病気の娘が入院していて、子どもたち+姉の悲しみは怒りに変わり、子どもたち+姉はチームを組んで、幹部の娘が心臓移植を受けるために空港から渡米するのを阻止しようとする…



と言うのがここ数回で見えてきた粗筋だが、先週から今週にかけて、このチームの一員が復讐する中で目的を達成する前に命を落としてしまった。



よく見ていなかったツケでよく分からないのだが、どうもこの娘さんも心臓病だったようだ。それなのに仲間の危機を回避するために走って発作を起こして死んでしまったらしい。なので子どもたち+姉は死んだ仲間のことは忘れたようにさらなる復讐劇へと突っ走る…



見ていて違和感。



だって、仲間が死んでしまって、復讐を誓うほど、みんな愛情深いし、悲しかったわけで、それなのにその途中で次の仲間が死んでしまったときは、みんなあっけらかんとしているんだもの。



こういうのって、ドラマを見ていると結構よくあるのだが、主人公(今回のは主人公ではないけれど)は特別扱いなのだ。主人公にだけは回りの登場人物が異常に強い思い入れを抱いているのだけど、同じようなことが主人公以外の仲間に起きても「ふーん」みたいな素通りの仕方をする。



そう言う場面を見ると、一気に冷めてしまう。だっておかしいでしょ。



仲間が死んだら悲しいんでしょ。空港のトラブルで心臓が届かなかったんだから、そりゃ悔しいでしょ。



でも、そのために自分たちと同じ病院で闘病している人が、それも同世代の若い子が死ぬようなことを、そういう優しい人たちができちゃうわけ?(とりあえず、そんなことしていいわけないって仲間の子どもたちは思い始めている様子が最後の方で描かれていたけど)



そのために一緒に悲しんだ仲間が一人死んだって言うのに、そっちに対しては「じゃ、あいつは抜きで次行こう」なんて簡単に思える? 仲間1が死んだときと同じ反応をするのが自然ってもんじゃないでしょうか。パブロフの条件反射って言う反応だってあるわけだし。



というわけで脚本書くときは、もう少し無理のないようにお願いしますです。

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