2008年9月12日金曜日

若の鵬のその後

先日若の鵬の「済みません」記者会見を見て「なんて殊勝な...」と好感を抱き、このブログにもそう書いたのに、その後事態は予想外の方向に進んでいる。

つまり、「謝ったのだから協会も許して」という方向だ。何なのそれ。

日本人の感覚としては、たぶん若の鵬があのように平謝りに謝ってその後一定期間殊勝に日本で暮らし(ビザの関係で無理か)、なおかつ相撲への愛着を折に触れて語っていたら、回りから応援する声がわき上がり、相撲協会に訴えることとなって、晴れて復帰...なんてこともあったかもしれない。

でも、日本人の感覚として「謝ったのだから許して」と自分から要求するのは頂けない。回りに誰かアドバイスする人がいるのかな~?と思ってしまう。

露鵬と白露山も同じ。実は外国とは言え大麻をやった過去があったのに、記者会見できっぱりと「やったことありません。見たこともありません」と言い切っていた。実はやったことがあったと告白していた事実が明るみに出た段階で彼らに対してもしかしたら抱いていたかもしれないほんの少しの信じたい気持ちが木っ端みじんに砕かれてしまって、「やっぱりね~」と納得するしかなくなった。

外国人って日本人より権利の主張が強引だと思う。権利と義務というけれど、義務より権利が優先しているような気がする。相撲のような日本古来のスポーツは剣道や柔道なんかもそうだけれど、精神鍛錬も一体なのだから、外国人の意識を反映させようとすると、つまり「何をやっても勝てばいいんだ」式を許してしまうと、本来の姿からかけ離れたものになってしまうと思ったりする。

こうした日本古来の精神鍛錬も兼ね備えた心技体を追求する道としてのスポーツについては、私は「鎖国」してもいいのではないかと思う。柔道も、場合によってはJudoと一線を画して、国際舞台から離れて、本来の道を追求したらどうかと思う。ま、これはこの道を探求していない第三者の無責任な考えで、その道に精進する選手には国際的な舞台で己の技を試してみたいという目的が必要かもしれないのだから、部外者の素人は当事者の気持ちを尊重するが、なんだかな~と思う今日この頃であった。

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